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堺市堺区一条通にある「あきみつ歯科」院長の林です。
前回のブログでは、訪問歯科診療の患者さんと関わる様々な人との連携の重要性についてご紹介いたしました。では、訪問歯科診療では連携を行って最終的に何を目指すのでしょうか?
訪問歯科診療を行う目的は、ただ口の中をきれいにすることではなく、患者さんに関わる様々な人が連携することにより、その患者さんの生活の質を向上させることであり、具体的にはできるだけお口から安全に食べることができる環境を提供することであると考えます。また、お口から食べられない場合は、口の環境を整えることで誤嚥性肺炎を予防することであると考えます。
昨今では、誤嚥性肺炎について、メディアでも取り上げられるなど広く認知されるようになってきました。厚生労働省の資料では、肺炎患者の約7割が75歳以上の高齢者であり、高齢者の肺炎のうち7割以上が誤嚥性肺炎とされています。今後さらなる高齢化が進むと、何も対策をしないままではその人数がますます増えていくことが予想されます。
高齢者の方が誤嚥性肺炎になり入院すると、退院する時には著しく体力が落ちていることが多く、入院前の生活レベルに戻すことが難しくなることがしばしばあります。したがって、誤嚥性肺炎を予防することは、生活の質を維持するために非常に重要であると考えます。
訪問歯科診療における定期的な口腔ケアは、口腔内の細菌数を減らしたり、飲み込みの機能を維持向上したりすることにより、誤嚥性肺炎の発生率を下げることが報告されています。
あきみつ歯科では、訪問歯科診療において内視鏡による嚥下機能の評価を行っています。障害をきたしている部位の確認と、適切な食事形態の選択を目的とするもので、希望される患者さんが徐々に増えてきています。嚥下内視鏡検査からの情報が増えたことで、患者さんの状態をより正確に把握し、適切な介入ができるようになったと感じています。
あきみつ歯科の訪問歯科診療では、誤嚥性肺炎に苦しむ患者さんやそのご家族を少しでも減らし、できるだけ口から安全に食べることができるよう、今後もスタッフ一同努めてまいります。
訪問歯科診療で何か気になる事がございましたら、お気軽にご相談ください。